冬のホニングスヴォーグ観光はノールカップ一択【クルーズやバスのアクセス方法】
フッティルーテンで巡るノルウェーオーロラクルーズ、他の寄港地ではおすすめ観光スポット〜選というふうにご紹介してきましたが、ホニングスヴォーグではそうはいきません。
ホニングスヴォーグで観光できる場所といったらノールカップのみ(暇潰しに見るようなものも何もない)そしてよほど暇があるとかでない限り個人で行くのではなくクルーズのツアー一択だからです。
…と言っても見どころがない街というわけではなく、ホニングスヴォーグそれだけで充分わざわざ行く価値あり。
多くのフッティルーテンの下船地における最大の観光スポットの一つと言ってもいいぐらい。
そしてここは、おそらくクルーズでないと相当頑張らないと辿り着けない場所。
ということで、フッティルーテンに乗ったからにはノールカップは絶対に絶対に外せませんよ!世界の果てに行くなんて機会、生きているうちにそうそうないですからね。
今回はノールカップについて、冬の大変なアクセス方法とともにご紹介します。
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ホニングスヴォーグでの観光はノールカップ一択
最初に書いた通り、ホニングスヴォーグで観光できる場所は、もうノールカップ一択と言って良いでしょう。
他には何もない。
そう入っても、知らない街を歩くのはそれなりに楽しいでしょう…?
と思うかもしれませんがそれは相当相当悟りを開いた人でないと難しそう。バックパッカーで変わったところで過ごすのは慣れてる人たちも撃沈してましたね。
実は同じクルーズに参加した人たちで、ノールカップへツアーで行かず、自力で(バスやヒッチハイクで)行こうとしている猛者がいました。
結局行く方法は見つからず、しょうがないので街で船の出発時間まで時間を潰そうとしたようですが、「マジで何にもなかった」と。暇つぶしのプロのような人でしたが…、敗れたか…!
バスの集合場所にお土産屋さんが1軒のみ、あとはお店もなく、ちょっとした教会やら公園もない、歩いている人も車もない、かといって自然もない、どんより視界が悪くてろくに景色も見えない、そして外にいるのは耐えられない寒さ。
…ということで早々に船に退散したようです。
夏なら繁忙期で天気も回復し、また違った風景が見られるのでしょうが、それでも何か見る施設や建物があったりはしないので、いく場所があるかと行ったら…?
ということでホニングスヴォーグで観光できる場所は、もうノールカップ一択です。
ヨーロッパ最北端の地ノールカップとその秘密
さて、そんなホニングスヴォーグの唯一にして最大の見どころノールカップは、ノルウェー北部のマーゲロイ島にある岬。
その名が示す通りノールカップ、つまり最北の岬。
大航海時代、イギリス人探検家によって名付けられました。
北緯71度10分21秒、北極点までは僅か2,102.3 km。
その岬の先端には、最北の地を記念する、地球儀のようなモニュメントが立てられています。
夏は黄昏色に輝く白夜、冬はオーロラの下に佇むモニュメントは感動的。世界中から旅人が訪れる、最果ての地となっています。
そのほかにはスーベニアショップとカフェ、ちょっとした資料館や映像が楽しめる映画館のような施設があります。
映画館で見られるのは、ノールカップとフィンマルク地方の、春夏秋冬この地の自然と共存して暮らしていく力強い映像。
かなり迫力あって、美しく、相当見応えあります。
見終わった後に一緒に行った人たちと、全然期待していなかったけどすんごくよかったと盛り上がったぐらい。そして夏の時期にまたいきたくなりました。行ったら絶対に見てください。
…とここまで書いてきましたが、実はノールカップはヨーロッパ最北端ではないのです。本当の最北端は、隣のクニブシェロデン岬。
イギリス人探検家、間違えちゃったw
でもそのまま、ノールカップはノールカップで、ヨーロッパ最北の地として今も憧れの地となっています。
実際の観光のブログ的記録は、旅行記記事の方に書くので、そちらと併せてご覧ください!
ノールカップへのアクセス方法
ノールカップに行くには、基本はフッティルーテンのクルーズのエクスカーションに参加するのが王道。
それ以外の行き方もあるにはありますが、かなり効率が悪い、特に冬季は。
まずはホニングスヴォーグまでくる
ノールカップへのアクセス方法は、どの方法もまずはホニングスヴォーグの街へ向かいます。
Alta空港からいく場合
Alta空港から1日に2本、ホニングスヴォーグ行きのバスが出ています(所要時間3時間半)。2024年9月現在で、9;15、16:25発の2本(https://snelandia.no/)。
ホニングスヴォーグからノールカップへはさらにバスで片道3、40分程。1日1本しかないので曜日によっては乗り継ぎが間に合わない…?とかなんとかなので基本は泊まりで来ることになります。
ホニングスヴォーグ空港からいく場合
もしくはトロムソからホニングスヴォーグ空港行きのプロペラ機も1日1機でています。こちらも時間の関係でホニングスヴォーグでの宿泊が前提。
そこからは同様にバスで。
つまり船で参加する場合も、飛行機で来る場合も、最終的にはほぼ必ずホニングスヴォーグからノールカップへのバスに乗る、ということですね。
ホニングスヴォーグからバスを使わずいくのは至難の技
このバスに乗らず、自分で車を運転することもできるにはできます。しかしここはヨーロッパ大陸の最北端、冬は人の存在できる地ではありません。
気候が厳しいためレンタカーでいく場合は勝手に行くことはできず、護送船団方式でまとまっていく必要があります。
2022-2023シーズンの護送船団の集合時間は、11:00が自家用車とバス、12:00がフッティルーテンツアーと公共バス、19:30がオーロラ専用車、といった感じ。
帰りの時間も決まっています。
先頭に除雪車がつき、先頭と最終車両は隊列走行中常に連絡を取り合って安全を確認しながら進んでいきます。
ノールカップのHPを読むとなかなかすごいですよ。車でこの護送船団に混ざる場合の注意点がずらっと。ほんの一部だけかいつまんで翻訳すると↓
燃料は十分に用意し、懐中電灯、シャベル、牽引ロープを簡単にアクセスできるようにしておきましょう。窓の氷結を防ぐために車を冷たく保つ必要があります。一定の速度を保ち、車列を追い、やむを得ず停止する必要がある場合、または車列が停止した場合は、決して車から離れないでください。これは致命的になる可能性があります。
よほど運転と緊急時の判断力に長けている人でない限り、冬季の運転はやめた方がいいでしょう。
効率が良く現実的なのは、クルーズ一択
そんなわけなのでノールカップへの滞在時間は、クルーズで行くにしろ、空港からバスで行くにしろ、自分で運転するにしろ、決められた時刻の僅か1.5時間のみになります。
これだけ手間とお金をかけてこのためだけに泊まりがけてくるか…となるとなかなか効率が悪くて、特に時間が限られた旅では手が出せませんね。
なのでノールカップへのアクセス方法は、日帰りでさっと行けるフッティルーテンでのクルーズ旅一択。
船に乗っている間、移りゆくフィヨルドの景色をじっと眺め、ジャグジーや食事を楽しんで、ホニングスボヴォーグまでの移動の時間まで充実した旅路を楽しめます。
実際の旅の様子は旅行記で
さて、実際のノールカップツアーの様子は、長くなってしまったのでまた後ほど。
旅行記の記事でご紹介予定です。