冬のフッティルーテンのオーロラクルーズに持って行くべき持ち物
オーロラ鑑賞で、しかもクルーズ船となれば、普通の飛行機での旅行とは色々持っていくものが違います。
この記事では、パスポートやクレジットカードなど普通の旅でも持って行くものは省き、オーロラ or 北欧旅行だからこそ、またはクルーズ旅行だからこそ必要なものや、持ち込み不可なものをご紹介します。
Contents
持っていくと便利な持ち物 北欧オーロラ鑑賞編
カメラの予備バッテリー
せっかくオーロラを見に行くからには、写真を撮らない人はいませんね?
オーロラ撮影の必需品その1、予備バッテリー。寒いとあっという間に、本当にあっという間にバッテリーがゴリゴリ減っていきます。
しかし陸でのオーロラ鑑賞は、遠い山奥までわざわざ出向いて寒い中出るかでないかわからないオーロラを待って何時間も寒くて暗い中をひたすら待つ必要がありますか、フッティルーテンではそんなことはありません。
船の客室から甲板に出ればそこはもういつでもオーロラ鑑賞ができる暗がりだし、オーロラが出現したら船内放送で教えてくれるので、寒い中待つ必要はなし。なのでそんなにバッテリーは減りません。
でも一応持っていくと安心です。船を降りたキルケネスで後泊する人は、そこでもオーロラ鑑賞の機会があるしね。
スマホのモバイルバッテリー
これも上と同じ理由。北に行けば行くほど寒くて、観光中もゴリゴリバッテリー減ります。
三脚
オーロラ撮影の必需品その2。三脚なしではオーロラは撮れません。
オーロラは光が弱いため、シャッタースピードを遅くすることで、カメラができるだけ多く明るさを取り込めるよう設定する必要があります(スマホなどでシャッタースピードを自由に設定できないタイプのカメラの場合は、夜景モードなどで撮るとシャッタースピードが遅くなります)。
シャッタスピードが遅い、つまりシャッターが降りるまでの間に時間がかかる、ということはその間に動くとそれが全部写ってしまいブレた写真になってしまうということ。
ということで、動かないようカメラを固定できる三脚はマストです。なお、フッティルーテンの甲板は、三脚立ててOKです。
明るいレンズ
こちらは、一眼レフやミラーレスなどのカメラを持っていく人だけ見てください。上にも書いたように、オーロラは光が弱いため、シャッタースピードを遅くして撮影する必要があり、その間カメラが動かないようしっかり固定しなければなりません。
で、陸で撮影するなら三脚で撮ればその問題は解決なのですが、問題は船です。
いくらカメラが固定されていても、船自体が常に揺れているため微妙にブレてしまう。船を止めるわけにいかず、これはもうどうしようもありません。
…どうしようもないけれど、そのブレを最小限にとどめるための方法が、明るいレンズです。
F値の小さい明るいレンズなら、なるべくシャッターを開けている時間を少なくできる。できる限りF値の小さい明るいレンズを持っていく、これが船でのオーロラ撮影の最大のポイントです。持っていない人は、レンズをレンタルしてもいいかも。
ちなみに私は、オーロラはFE 14mm F1.8 GMで撮影しました。それでもカリカリの絵にはならない。風も強かったし。これは船から撮影するオーロラの宿命ですね。
番外編:カメラの準備について
オーロラ撮影の場合は、基本的にカメラにも色々準備が必要と言われます。
アウトドア用のカメラでない通常のカメラは、氷点下では撮影に向いていないためです。何度まで耐えられるかは、お手持ちのカメラのスペック表を確認を。耐低温〜℃など書いてあるはずです。
氷点下対応でないカメラは、寒い場所から暖かい場所に入った瞬間に結露が発生。故障したりショートしたりしてしまいます。
以前スウェーデンへオーロラを見に行った時はマイナス20度とかだったので、確かに私も、温度が緩やかに変化するようカメラをジップロックに入れ、何十分もかけてゆっくり室温に慣らしたりしていました。
でもノルウェーは、上に書いたようにそこまで寒くはありません。
そして、船なら寒い外に何時間もいてキンキンに冷えることもないので、フッティルーテンでのオーロラ撮影はそこまでカメラに対策は必要ないかも。私は何もしませんでした。予備バッテリーを持って行ったぐらい。
ただ、船を降りた後もキルケネスで撮影するとかだったら、結露対策や、カメラの保温対策は持って行った方がいいかもしれませんね。
スノーブーツか水に強い素材の滑らない靴
キルケネスの記事でも書いたように、雪の下がカッチコチに凍っていてものすごく滑るので、冬にキルケネスで宿泊する人はスノーブーツ持って行った方が良さそう。
スノーブーツを買うのは…という人は、靴に着脱できるスパイクを用意しておきましょう。
キルケネスで歩かないなら、通常の靴でもスリップに関しては心配なしですが、水には気をつけましょう。
10年前に行った1月のトロムソでは、積もった雪が昼にはバシャバシャに溶け、結構な深い水溜りが道路のあちこちにあって避けられずにその上を浸かって歩く羽目になったので、水に強い素材であるのはマスト。
1月のトロムソ以外でも、クルーズでノルウェーを南から北まで縦断するので季節や気温が様々で、どこかでそんな半溶け状態バシャバシャ状態に当たる可能性大です。
普通の布製のスニーカーとか、レザーや起毛タイプなど、水に弱い素材の靴はやめた方がいいと思う。アウトドア系の靴がお勧め。
ちなみに私が入って行ったのは、撥水加工のモコモコブーツ。これはキルケネスで滑って大変でした…。
水筒
寒いオーロラ鑑賞のお供に、保温水筒にあったかい飲み物を入れておくと幸せになれます。
と言ってもフッティルーテンでは、オーロラが出るまでは船の中で待機していて、放送が入ったら外に行けばいいので、外で待つ必要はなし。船に入ればすグラウンジでコーヒーが飲める。
でも弱いオーロラが、もうちょっと強くなるかも?どうかも…?と今かいまかとデッキで待ったりもするし、昼間に外の街を観光中にも役立つ。
ちなみに、船のお部屋の水道水は飲料水として使えます。ボトルへ詰めることができるウォーターステーションも有り。なのでクルーズの人も水筒は持っていくと便利です。
持っていくと便利な持ち物 クルーズ編
首からかけるカード入れ
クルーズの必需品、クルーズカード。
部屋の鍵としてはもちろん、船の乗り降りの人数の管理など、いろいろなところで使うので、クルーズ中は常に身につけておきます。
大きな船ではないため設備は少なく、他のクルーズに比べて使うクルーズカードを機会は少なめですが、それでもやはりいちいちポケットや財布に入れて持ち歩くのは面倒なので、首から下げるパターンが便利。
私はスマホケースにカードを入れるスリットがついていたので、そこに入れておきました。
酔い止め
私は他のクルーズでもほとんど酔ったことがなく。今回のフッティルーテンも全然揺れなくて余裕余裕…と思っていたところ最終夜に大揺れ。
一緒に乗っていた取材陣大半がやばい…っと早めにディナーを切り上げて部屋に戻りました。この海峡は揺れやすいとかなんとか聞いたかもしれん(うろ覚え)。
ベッドに横になって揺れと一体化しているとマシになりますが、薬があったらもっと楽だったと思う。
オーロラが出てもそんなに見にいけないかも…と心配しましたが、幸運なことに(?)オーロラは出なかった。
オーロラでた夜にそんななったら大変なので、酔い止めはぜひ持っていきましょう。
シャンプー&トリートメント
船のアメニティーは、用意されてはいます。一応ノルウェーのナチュラルブランドのそれなりにこだわったものらしい。
でもシャンプーとトリートメント一体となっているタイプ。これはちょっと女性には気になるかも…。
自分のお気に入りのものを持っていくのをお勧めします。
ハンドクリーム、ボディークリーム
クルーズでは船内は乾燥しがちなものですが、それに加え寒い北欧となるとガンガン暖房を入れるので、空気が本当に乾燥します。
そして毎食事ごとに手指の消毒が義務付けられているので、手が荒れる荒れる。血が滲むぐらいで辛かった。
私はハンドクリームは持って行っていたのですが、普通のものだったので潤いが足りず。もっとコックリ高保湿タイプのものを持っていくべきだった!
保湿ケアアイテムはしっかり準備しましょう。
水着
冬のオーロラクルーズで水着?と思うかもしれませんが、そう、忘れてはいけません。フッティルーテンの醍醐味、ジャグジーバス!
海とフィヨルドの織りなす絶景に360°囲まれて、船の航跡を見ながらジャグジーバスに入ることができるのです。もちろん温水、もちろん水着着用です。
お湯から出たら普通に寒いので、水着の上に羽織る厚めの濡れてもいい羽織ものも用意しましょう。
ジャグジーには入らないという人も、サウナがありますよ!水着の貸出はないので持っていくのをお忘れなく。
意外と要らなかった持ち物
延長コード
クルーズ船はなぜかコンセントが少なく、あってもベッドから遠く離れていたりで、人によっては延長コードを持ち込む人もいるようですね(船によっては持ち込みが禁止されているので、必ずご確認を!)。
でも客室の記事で書いたように、フッティルーテンの船内は新しくて、ベッドのすぐ横にコンセントあるし、数もしっかりある(私の部屋は、6個だったかな)。なので特になくても困りませんでした。
ホッカイロ
何度か書いていますが、ノルウェーはそこまで寒くない。11月で、ヒートテック2枚重ねで、ハーフのダウンで乗り切れるぐらい。あってもいいけど、なくてもこまりません。私は一個も使わいませんでした。
以前1月に北欧を周遊した時も、スウェーデンはすごく寒かったけれど、ノルウェーはそこまででもなかった記憶あり。1月でもロングダウンとかで乗り切れるのではないかな。その年の気候にもよりますが。
なのでホッカイロ持っていく場合も、大量ではなく、念のため持っていく程度でいいかも。
持って行ってはいけないもの
クルーズならではの持って行っては行けないものもあり。
ドライヤー、ヘアアイロン、ケトルなど火災の原因になるもの
海の上で火災が起きたら大惨事になるので、火の元になるものは持ち込み不可です。
当たり前と思うかもしれませんが、意外とドライヤー、ヘアアイロンなどが原因になるとはポロッと頭から抜けてしまいがち。気をつけましょう。