【客室比較】フッティルーテンのアークティック・スーペリアのキャビンをレポート!部屋の種類と比較感想【海側スーペリア】

アークティック・スーペリア

1週間以上もの長い間続くフッティルーテンの船旅。通常のホテルよりお部屋に滞在する時間も長くなりがちで、キャビン(=客室)選びはとても重要です。

フッティルーテンには様々な種類の客室がありますが、今回の旅ではアークティック・スーペリア(海側スーペリア)に滞在。
この記事では、実際に利用したからこそわかるリアルな客室の感想をレポート。

加えて、窓なしやスイートなどその他の部屋も見学させてもらえたので、客室ごとの特徴と詳細、中の様子、向いている人とそうで無い人など、詳しくご紹介していきます。

フッティルーテンのキャビン(客室)の種類

フッティルーテンのキャビン(客室)

フッティルーテンには、大きく分けて以下の5つに分かれます。
その中でもさらに細かく細かく分かれるのですが、今回は割愛。

  • エクスペディション・スイート
  • アークティック・スーペリア(海側スーペリア)
  • ポーラー・アウトサイド(海側)
  • ポーラー・インサイド(窓なし)
  • アクセシビリティ

アクセシビリティはその名の通り、バリアフリーの客室。それ以外は、並び順下から上へ豪華になっていく感じです。ポーラー・アウトサイドから上には窓が付いてきます。

まず一番お手頃のポーラー・インサイドは、その名の通り船の内側の部屋、つまり窓なしです。
扉を閉めたら真っ暗で、閉所恐怖症の人は辛いかも。
ただ船はすぐそばが、のんびり座れる椅子もソファーもたくさんあるし、眺めの良さならデッキから十分堪能できるので、部屋にあまりいないという人にはお手頃でいいかもしれません。


ポーラー・アウトサイド(海側)の窓は、丸くて結構小さめ。丸窓はいかにも船旅っぽくて風情ありか。
低中層階ではありますが、広さ自体は書類上は8〜13m²m²と、ワンランク上のアークティック・スーペリアとあまり変わらないようです。
ただしベッドがダブルはなくてツインのみなので、1人で広く寝たい人には向いてないかも。一つはソファーをベッドに倒して使うタイプ。湯沸かしポットやTVもなし。

アークティック・スーペリア(海側スーペリア)から、お部屋でゆったりくつろげる感じが出てきます。
今回はこちらのお部屋に泊まったので、後の章で詳しくご紹介します。

なお、通常のアークティック・スーペリアとはちょっと違う、変わったお部屋も見せてもらいました。視界制限付きの広い海側スーペリア。

フッティルーテンのミニスイートの客室

結構スペースに余裕があって暮らせるぐらいの広さがありますね。
救命ボートの為に視界制限、または景色が全く見えなかったりするようですが、ここはそれなりに見えそうな気もする。

ベッドに寝転びながらTVを見て、その向こうにはは幻想的な北極圏の海が広がる窓が。出航前なのでこんな景色ですけどw

今回なんとエクスペディション・スイートのお部屋も見学されてもらえました。
お部屋によってかなり違いがあるのですが、これはスイート(M)。

フッティルーテンのエクスペディション・スイートのキャビン(客室)

ふた部屋に分かれていて、とっても広々。

フッティルーテンのエクスペディション・スイートのキャビン(客室)

この他にも、グランドスイートやオーナーズスイートなど、もっともっと豪華な目眩くクルーズライフのキャビンがあるわけです。素敵…。

フッティルーテンのアークティック・スーペリア(海側スーペリア)の客室

アークティック・スーペリア

では、実際に私が利用したアークティック・スーペリアの客室を見ていきましょう。

窓はすごく大きなわけではありませんが、中上層階にあって景色もよし。
さまざまな絶景が見られることが醍醐味のこの船、お部屋から1人でゆったりと、刻々と移りゆく窓の外の風景を堪能できるのはとてもポイント高し!

客室の設備

お部屋の広さは、場所や船によて8〜13m²と差があるようです。
広々というわけではありませんが、1人で過ごすのに問題ない広さ。

アークティック・スーペリア

スーツケースも広げられるし、使わない時はベッドの下に収納できます。寝ながらテレビも見られる。

このベッド、高さが結構高めでちょっとよじのぼる感じになります。
写真で伝わりますかね?腰の辺りまである。外国人サイズなのかな?その割に幅は広くは無いのだけれども。


狭〜いシングルが2つ並んでダブルサイズのベッドになっている。
もし2人で一部屋使用しようとしている人がいるんだったら、シングルに分けてツインにするのよね?結構寝返りとかが大変かも。(いや、そもそも部屋の構造的に分けるスペースはあまりなさそう?)

デスクの上には、湯沸かしポットやちょっとしたお茶類がついているのが嬉しい。

アークティック・スーペリア

海側スーペリアより下のランクのお部屋にはついてないようです。ポットは熱を発するので、多分船外からの持ち込みも禁止だと思う。
なので、お部屋でコーヒーを飲みたかったら海側スーペリア以上のお部屋に。

ちなみに小さなテーブルと椅子の上には、特別にウェルカムフルーツやシャンパンが用意されていました。嬉しい。これはリクエストすれば有料でやってくれるそうです。今回は特別。

ウェルカムフルーツ

お部屋の中には、コートも沢山かけられる収納スペースもあります。
冬は着る物が嵩張るのでありがたし。

海側スーペリアのお部屋客室

コンセントはCタイプのが、ベッドサイドの左右に2つずつ、さらにテレビの下のちょっとしたスペースに2つありました。船内の電圧は220V。

クルーズに行くと、客室内のコンセントが少なかったり差しにくかったりすることが多くて困りがちなのだけれど、フッティルーテンのこの船は比較的新しくて、現代の生活様式に即していて便利でしたね。

バスルーム

バスルームはユニットバス。洗面所もシャワーブースも結構こじんまりとしています。バスタブは無し。

フッティルーテンの海側スーペリアの客室(キャビン)

体を洗うときにガンガン壁に肘をぶつけながら洗う感じw
でもこれでちょうどよかったかも。というのも、忙しくてとてもゆっくりお風呂に入ってる時間なんてなかったから

だって外が暗くなってきたらここからこの船の本番、オーロラチャンスです。
お風呂に入っていてオーロラ見逃した、シャワーの音でオーロラ出現の放送をききのがした!なんてなったら大変。もう毎日、シャワーは一瞬で浴びて出る、みたいな状態でしたw

アメニティは、備え付けのシャンプーとボディーソープ、ハンドソープあり。リンスインシャンプーのような一体タイプだったので、女性はシャンプーとトリートメントは自前のを持ってくるのをおすすめします。

洗面所にもスキンケアをずらりと並べておくようなスペースはほとんど無いので、ミニサイズや試供品で持ってくるのがいいと思う。

アークティック・スーペリア

ドライヤーは、思ったよりは風量があるものがついています。
ちなみに、ヘアアイロンはもちろん持ち込み禁止ですが、ドライヤーの持ち込みも禁止です。

各キャビンの比較と向いている人

ということでガラッと異なるフッティルーテンの各客室。
日本人に勧めるなら、私はアークティック・スーペリア(海側スーペリア)以上のお部屋を選びます。

アークティック・スーペリア

というのもフッティルーテンの船旅は基本的に1週間以上同じ部屋に滞在するわけで、ずっと窓なしの狭い部屋にいるのは快適な部屋に慣れきった日本人にはちょっときついのではないかな、と。バックパック的な旅が慣れている人なら平気かもですが。
もちろん観光に降りたり船内の各所で遊んだりと、ずっと部屋の中にいるわけではないけれども、船旅では通常のホテル滞在よりはお部屋にいる時間は長くなりがち

今回ポーラー・インサイド(窓なし)のお部屋は見学はしていないのですが、フロアを歩くついでにチラッとドアの隙間から覗いたら、なんとなく従業員用のお部屋…?みたいな感じでした。
窓なしがあるフロア自体も船の底の方にあって、フロア全体がちょっと閉塞感がある感じ。

アークティック・スーペリア(海側スーペリア)も、公式の説明にツインもありとは書いてありますが基本的に1人利用を前提に考えられているスペースな感じがしました。気のおけない家族で2人利用ならいいかな、でも友人同士で2人利用はキツそう。
上に書いたようにツインだとベッドがシングルになって狭く、しかも結構寄っているので、寝返りで蹴り飛ばしそうwこれで1週間は気を使いそうです。
椅子もひとつなので、部屋滞在時は1人が椅子、1人がベッドの上、みたいにしてずっと過ごすことに。

友人同士2人で一部屋なら、何気に地ににポーラー・アウトサイド(海側)の方が向いているかもしれませんね。シングルベッド+ベッドになるソファーなので、昼間でも2人で座る場所はあるし、寝る時も離れてて気が楽。ただし景色は普通。ポット、テレビなし。

ということで…

  • 2人で旅する場合も、お部屋は1人一部屋が基本。家族なら2人で一部屋もあり
  • おすすめはアークティック・スーペリア(海側スーペリア)を1人一部屋で予約
  • 節約したいならポーラー・アウトサイド(海側)を1人一部屋で
  • どうしても2人一緒なら、ポーラー・アウトサイド(海側)を2人一部屋で

というお部屋選択がおすすめです。

1人でのアークティック・スーペリアは、すごくいい時間を過ごせました。

アークティック・スーペリア

毎日、毎秒ノルウェーの街中から氷の世界へと移り変わっていく景色を、自分のお部屋から誰にも邪魔されずに堪能することができます。もうほんと窓の外を見るたびに違う絶景が現れる。ここが陸のホテルとの大きな違いですよね。

ベッドに1人寝転びながらふと顔を上げると、傾き始めた太陽でキラキラと輝く北極圏の海が広がっていたりするんですよ!一瞬自分が今どこにいるのか、これが現実なのか、ちょっとわからなくなるような錯覚に。

小さい頃に読んだ、物語の中に入り込んだみたい。日本から遠く離れ、北極圏の海に揺られて船旅をしているなんて…。
こんな気分になれるのも、窓のついたお部屋ならでは。素敵だったな。

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